高雄にある安倍氏の銅像前で記念撮影する昭恵夫人一行  写真・張吉雄氏提供

「日本人以上に悲しんでくれた方もいたと思います。今後も台湾の方とは仲よくしていきたいです。謝謝(シェシェ)」

 安倍昭恵夫人(61)はこう言って、4日間(7月17日~20日)の慌ただしかった台湾訪問の最後の夜をしめくくった。

 台湾到着翌日の7月18日、高雄に昨年設置された故・安倍晋三元首相の等身大の銅像に献花し、台南で開催されていた安倍晋三写真展を参観。3日目の19日は台北市郊外にある李登輝元総統の墓参をした後に台北の総統府を訪れ、蔡英文総統(66)と面会を果たした。夜には、来年1月の総統選挙に立候補している頼清徳副総統(63)も参加する記念音楽会で、冒頭のようなスピーチを行った。

「私人」である昭恵夫人を総統自ら異例の歓待

 台湾メディアは、夫の没後1年の節目に訪台した昭恵夫人の動向を好意的に報じた。

 今回の訪台で昭恵夫人が強く希望していたのが、2020年にこの世を去り、この7月30日で3周忌となる李登輝元総統の墓参りだった。今年は生誕100周年にもあたり、新北市五指山軍人墓地にある李元総統の墓に参ることは安倍元首相の生前の願いだったという。

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