7月27日に行われた祖国解放戦争勝利70周年記念報告大会。金日成の巨大な肖像が掲げられた。雛壇中央に金正恩総書記(『わが民族同士HPより)
 

 中露の代表団も迎えて盛大に祝われた朝鮮戦争休戦70周年行事が人々の忠誠心、愛国心をさらに高揚させたとして、その精神力で経済課題を克服しようとの論調が続く。

 そのようななか7月31日付1面トップには、金正恩(キム・ジョンウン)総書記を「勝利の象徴」と位置付ける署名論説が掲載された。「敬愛する総書記同志を勝利の偉大な象徴として心に深く大切にする過程こそが、敬愛するそのお方の偉大性を革命的信念で大切にする過程であり、真の革命戦士として成長する過程である」などと、金正恩が「象徴」であることを連呼しながらそれに「信じて従う」、すなわち忠誠を求める内容である。今年に入り、『労働新聞』の題字右横に掲げられるスローガンにおいて、金正恩が従来の「最高領導者」「首班」ではなく「象徴」と表現されるようになっているが、そのことを定着させようとする論説が出てきている。

 8月2日付の第2面には、「時代語を通じて刻まれる高貴な節理」と題する解説記事が掲載された。「時代語」とは、流行語といった意味で用いられる用語であり、ここでは「愛国科学者」と「自力更生伝統」が紹介されている。前者は、国家のために尽くす科学者を金正恩が褒め称えたことを紹介するものであり、後者は、「事大と外勢依存は隷属と亡国の道」だとの考え方に基づき、「自力更生だけが民族の自主性を固守して富強繁栄を成し遂げる道だ」とする金日成時代からの考え方を再確認するものであった。

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