Weekly北朝鮮『労働新聞』
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「勝利の象徴」金正恩への「忠誠」求める(2023年7月30日~8月5日)
中露の代表団も迎えて盛大に祝われた朝鮮戦争休戦70周年行事が人々の忠誠心、愛国心をさらに高揚させたとして、その精神力で経済課題を克服しようとの論調が続く。
そのようななか7月31日付1面トップには、金正恩(キム・ジョンウン)総書記を「勝利の象徴」と位置付ける署名論説が掲載された。「敬愛する総書記同志を勝利の偉大な象徴として心に深く大切にする過程こそが、敬愛するそのお方の偉大性を革命的信念で大切にする過程であり、真の革命戦士として成長する過程である」などと、金正恩が「象徴」であることを連呼しながらそれに「信じて従う」、すなわち忠誠を求める内容である。今年に入り、『労働新聞』の題字右横に掲げられるスローガンにおいて、金正恩が従来の「最高領導者」「首班」ではなく「象徴」と表現されるようになっているが、そのことを定着させようとする論説が出てきている。……
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