Weekly北朝鮮『労働新聞』
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金正恩が「ペット商店」「楽器店」を視察、新興富裕層の急増を示唆(2026年3月29日~4月4日)

執筆者:礒﨑敦仁 2026年4月6日
タグ: 北朝鮮 金正恩
エリア: アジア
金正恩国務委員長はベネズエラやイランに対する米軍の攻撃後も、精力的に公の場へ姿を現している[開業を控えたペットショップを視察=2026年4月2日、北朝鮮・平壌](C)AFP=時事
平壌直轄市の和盛地区を視察した金正恩国務委員長は、娘を連れてペットショップや楽器店を訪れた。故・金日成主席の誕生日「太陽節」(4月15日)に開業されるというこれらの施設は、首都で「消費者」ないし「トンジュ(金主)」と呼ばれる新興富裕層が急増していることを示唆する。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】
 

 2月の朝鮮労働党第9回大会開催以来、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の動静がきわめて頻繁に報じられてきたが、ここにきて多少は落ち着いた感がある。

 米国によるベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の拘束やイランのアリー・ハメネイ師の殺害にもかかわらず、隠遁生活を送るどころか動静報道が急増し、重要会議には予定通りの日程に姿を現してきたため、対米抑止力の構築と情勢分析には相当な自信を持っているものと思われる。

 3月29日付は、金正恩が朝鮮人民軍総参謀部の作戦局直属特殊作戦訓練基地を訪れ、各級特殊作戦区分隊の訓練を視察したことについて報じた。努光鉄(ノ・グヮンチョル)国防相、朝鮮人民軍の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長、金成基(キム・ソンギ)総政治局長らが現地で金正恩を迎えた。金正恩は、「平時に訓練で汗を多く流せば、戦闘で血を少なく流すという哲理」を強調し、特殊作戦陣容の再編方針を提示したという。

 4月3日付は、海外軍事作戦戦闘偉勲記念館の建設現場を現地指導したことについて報じた。記念館の工事は現在、総建築工事量の97%に達した段階だという。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治外交。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、『北朝鮮を読み解く』(時事通信社)、共著・編著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)、『北朝鮮を解剖する』(慶應義塾大学出版会)など。
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