今週もお疲れ様でした。死せる孔明……というといろいろ語弊がありそうですが、今週末のG20を控え、「不在」の習近平氏とその体制をめぐる議論が熱を帯びます。論点の核にあるのは、やはり中国経済の悪化です。デフレと投資マネーの流出という二つの角度からのアプローチは経済メディアを中心に論点が出そろってきた印象がありますが、ふだんは政治と外交を主領域とするメディアはどうでしょうか。苦境にある中国に対して圧力をかけ続けるべきなのか、むしろ反対に関係修復の好機とみるべきか。対照的な議論をご紹介します。
フォーサイト編集部が週末に熟読したい記事、皆様もよろしければご一緒に。
At G-20 and in Vietnam, Biden to sell American partnerships — all at China's expense【Alexander Ward, Jonathan Lemire/POLITICO/9月7日付】
Absence speaks loudly at the G-20【Nahal Toosi/POLITICO/9月7日付】
米「ポリティコ」は米国の内政、さらに言うならワシントンDCにおける権力の趨勢に特化したオンラインメディアだと目されがちだが、その内政、そしてワシントン情勢に大きく影響する場合、経済や外交といった分野にも目配りを忘れない。
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