閉鎖が1週間続くごとにGDP成長率は約0.15%ポイント低下と試算される[米ワシントンの連邦議会議事堂=2023年9月6日](C)REUTERS/Julia Nikhinson

 

なぜ政府機関が閉鎖されるのか?

[ロイター]米連邦議会は会計年度ごとに438の政府機関に予算を割り振らなければならない。アメリカの会計年度は毎年10月1日に始まって9月30日に終わる。従って、もし10月1日までに議会が新年度予算案を通すことができなければ、政府機関は通常業務を遂行することができなくなる。

 米議会調査局によると、1981年以降これまでに14回の政府機関閉鎖があった。ほとんどは1日か2日で解消したが、直近の閉鎖は2018年12月から翌年1月までで、この時の閉鎖が最も長く、34日間続いた。争点は国境警備問題だった。

 議会がよく使う手は、現会計年度の予算の適用を延長することで(9月30日という)締め切りを先送りし、その間に交渉をまとめることだ。

閉鎖の影響は?

 閉鎖になれば、数十万人の連邦職員が無給で一時帰休を余儀なくされる。また、金融監督から国立公園のゴミ回収に至るまで、さまざまな公共サービスがストップする。一方、「不可欠」とみなされる職種の人々は、無給で働くことになる。郵便や徴税などは続けられる。

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