バイデン大統領をアル・サルマン宮殿で迎えるムハンマド皇太子[2022年7月15日、サウジアラビア・ジッダ](C)Reuters

※この翻訳記事の原文は、パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスによるイスラエル急襲が行われる前に配信されています(編集部)

[ロイター]サウジはイスラエルとの国交正常化と引き換えに、米国に自国の防衛を義務づける軍事協定を手にする意向を固めており、国家樹立を目指すパレスチナに対してイスラエルが大きく歩み寄らずとも、米国との交渉は停滞させないと3人の消息筋は明かしている。

 昨年7月にサウジを訪問したジョー・バイデン米大統領と会談したムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の念頭にあったのはNATO型の強固な軍事協定だが、実際にはNATO型の防衛保証には届かないものになるかもしれない。米政府筋は、むしろアジア諸国との協定に近いものになるか、あるいは米議会の承認が得られなければ、米海軍第5艦隊が駐留するバーレーンとの協定に似たものになるだろうと述べた。また、米国がサウジをイスラエル同様に「主要な非NATO同盟国(Major Non-NATO Ally)」に指定する可能性もある。

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