金正恩は演説で母親と家庭の役割に対する主張を繰り返し披歴した(『労働新聞』HPより)
 

 12月3日、4日の両日に第5回全国母親大会が開催されたことについての報道が相次いだ。全国母親大会の開催は、金日成(キム・イルソン)政権期に1961年11月の1回、金正日(キム・ジョンイル)政権期に1998年9月と2005年11月の2回開催されており、金正恩(キム・ジョンウン)政権下では2012年11月に続いて2回目となった。第1回大会で金日成が演説を行った11月16日は、2012年9月に「母の日」として公休日に制定されている。

 12月4日付は金正恩国務委員長による「開会の辞」の全文、5日付は演説「家庭と社会の前に担っている母親の本分について」の概要を報じ、9日付は大会参加者たちとの記念写真の様子を3ページにわたって掲載した。

 開会の辞では、「最近増えている非社会主義的な問題」や「出生率の低下」について触れられ、これらを克服するという課題は「母親たちと力を合わせて解決すべきわれわれ皆の家事」だと位置づけられた。金正恩が少子化問題に触れたのは初めてと見られる。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。