IMFは新大統領の経済政策に好意的だが……[就任式当日にコロン劇場で開催された祝賀会に出席したハビエル・ミレイ大統領=2023年12月10日、アルゼンチン・ブエノスアイレス](C)REUTERS/Martin Cossarini

[ロンドン発/ロイター]12月10日に就任したミレイ大統領は、債務不履行の常習犯でありながら南アメリカ第2の経済をもつアルゼンチンにショック療法を施そうとしている。手始めは、通貨ペソを対ドルで54%切り下げることと大幅な歳出削減だ。

 11月の決選投票でミレイが勝利して以降の投資家心理を反映するように、アルゼンチン国債は12月はじめ25%上昇、決選投票の時点と比べると40%も上昇した。

 IMF(国際通貨基金)は、ミレイの計画は近年のアルゼンチンの挫折からの「大胆な第一歩」だとして歓迎している。IMFからの440億ドルの融資がアルゼンチン経済の崩壊を食い止めてきた。経済を軌道に乗せるため、IMFは「急いで」仕事をすると約束しており、これはミレイの耳にやさしく響く。なぜなら1月には、アルゼンチンは20億ドル近くをIMFに返済しなければならないからだ。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。