誕生日にあたる8日には、娘を伴い養鶏場を現地指導した(『労働新聞』HPより)
 

 1月8日は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の40歳の誕生日であった。金正恩に対する「偉大性宣伝」は進んでいるものの、誕生日の祝日化や肖像画の流布などにはブレーキがかかっている。『労働新聞』では、2014年1月9日付が「デニス・ロッドマンが敬愛する元帥様の誕生日に際して朝鮮に来た」と触れて、1月8日が金正恩の誕生日であることを示唆しただけであり、生年や生誕地は公表されていない。この記事は、前日に元NBA(全米バスケットボール協会)選手のロッドマン氏率いる米国のバスケットボールチームと北朝鮮チームによる平壌での親善試合について報じたものであった。ロッドマンは、2013年2月、9月にも訪朝して金正恩と対面している。

 8日付トップは、前日に金正恩が養鶏場を現地指導したとの報道であった。5日付と同様に、「尊敬するお嬢さまが同行された」との一文が挿入され、それに続いて金徳訓(キム・ドックン)内閣総理や金与正(キム・ヨジョン)氏らも「同行した」と報じられた。娘の登場は今年に入ってから既に3回目となったが、経済関連での登場は平壌市内の道路の着工式で鍬入れしたことを報じた昨年2月26日付以来である。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。