前回の記事はこちら

 長野光と関瑶子のビデオクリエイター・ユニットが、現代のキーワードを掘り下げるYouTubeチャンネル「Point Alpha」。今回は、半導体人材の育成など成長環境を構築する指針を、東京大学大学院教授で研究センターd.lab長、技術研究組合RaaS理事長を務める黒田忠広氏に話を聞いた。 ※主な発言を抜粋・編集してあります。

世界が連携しなければ成長しない

──今後、日本の半導体産業が世界でのプレゼンスを高めていくために、産・学・官は、それぞれどのような役割を果たすべきでしょうか。

 「『産』で重要なことは、グローバルな環境で、投資と成長の好循環を絶え間なく続けることです。『学』の仕事は、人材の育成と新しい技術を創り出していくための学術の蓄積です。半導体のようなハイテク産業では、『学』には、特にこのような役割が求められます」

 「半導体産業は、もはや一企業、一国でできるようなものではなくなっています。世界が連携して進めていかなければ、この大きな産業を成長させることは困難です。したがって『官』の仕事は、国際連携をさらに加速させていくことです。日本における国際連携の基軸は、日米連携です」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。