朝鮮人民軍創建76周年に際して娘を伴い国防省を訪問した金正恩国務委員長(『労働新聞』HPより)
 

 2月9日付は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が朝鮮人民軍創建76周年に際して8日に国防省を訪問したことを報じた。そこで行われた演説では、韓国を「不変の主敵」と述べるなど最近の主張を繰り返したほか、軍が「祖国保衛と社会主義建設の2つの戦線」で貢献していることを称えた。祝賀公演と祝宴も催され、金正恩はいずれも「尊敬するお子さま」と出席した。なお、本連載では朝鮮語の「チェジェブン」(子弟の方)を「お嬢さま」と訳してきたが、もともと性別を区別する単語ではないため、今回から「お子さま」と表記する。

 昨年末の朝鮮労働党中央委員会全員会議拡大会議と先月15日の最高人民会議において対韓政策の転換が明示されてからも、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権に対する非難は続いている。6日付第6面には「傀儡逆徒の退陣を要求する第76回ロウソク大行進開催」と題する記事が10枚ほどの写真とともに掲載された。

 5日付第2面の「人民生活向上のためのもう一つの貴重な財富を用意してくださり」と題する記事は、光川(クヮンチョン)養鶏場に大きな石碑が立てられたことを紹介した。先月7日に娘を伴って現地指導したときの様子をモチーフにした石碑だが、娘の姿は描かれていない。

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