パリ五輪の暑さ対策はいかに? 最新技術でオリンピックに挑む
2024年6月22日

(C)REUTERS/Benoit Tessier
[カリフォルニア州スタンフォード発/ロイター]五輪が迫る中、パリの気温は夏に向けて上昇しつづけていく見込みで、メダル獲得を目指す選手にとっては負担が増す一方だ。昨年夏はヨーロッパで記録的な高温となり、今年も再び猛暑が来ることが予想されている。7月中の正確な天気予報が出るのはまだ先だが、フランス気象局は例年よりも高い気温が予想されると発表した。
スタンフォード大学生物学教授で体温調節の専門家であるクレイグ・ヘラー氏は、ロイターの取材に対してこう語る。「パリでは、東京五輪のときのように耐えがたい暑さになることがある。環境温度の上昇は、パフォーマンスに大きな影響を与える」
カリフォルニア州・サンフランシスコの湾岸地帯に位置するスタンフォード大学は、1912年以降の五輪で毎回メダリストを輩出している。東京五輪ではスタンフォード大学所属の選手が26個のメダルを獲得し、2016年のリオ五輪では27個のメダルを獲得した。スタンフォード大ではヘラー氏をはじめとする研究者が体温調節の研究を行ってきており、大学がシリコンバレーに近いことから、競技の場に最新技術が取り入れられている。
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