
「米帝反対闘争の日」平壌市大衆大会では、「米帝侵略者どもを消滅させよう」との横断幕が掲げられた(『労働新聞』HPより)
6月27日付は、第1面全面を使って姜孝心(カン・ヒョシム)記者による政論(政治論評)「共産主義へ行こう!」を掲載した。同記者の署名記事は2015年10月から頻繁に見られたが、今回は論説委員クラスが執筆する政論に初めて抜擢された。
政論では、赤地に白字で「共産主義へ行こう!」と書かれたスローガンを見ると、「清らかで澄んだ新しい空気と高潔な志が全身に流れ込み、新たな人間として生まれ変わるようだ」としてその重要性が説かれた。白頭(ペクトゥ)山の麓にある三池淵(サムジヨン)市に初めて設置されたこのスローガンは、「喜びと悲しみを共にすること」を意味しているとされ、それは「このうえなく幸せで美しい人間関係」「人民が描く社会の最も高い境地」だと描写された。
対照的に資本主義社会は「弱肉強食、黄金万能の社会法則が蔓延」「背倫背徳の地獄」であり、「高度成長を騒ぎ立てても、人間に対する人間の憎悪と敵対感はむしろ深まる」と批判した。資本主義社会で「高度成長」がもたらされること自体は否定しておらず、そこに生ずる副作用が強調された形である。
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