平壌で一緒にドライブするプーチン大統領と金総書記[写真は朝鮮中央通信から2024年6月20日に配信](C)KCNA via REUTERS

【トビリシ発/ロイター】プーチン大統領が北朝鮮を訪問するのは24年ぶりだった。壮麗な演出に彩られた日程のなか、“ロシア版ロールスロイス”という異名を持つ高級リムジン「アウルス」を代わるがわる運転する姿は、この核大国の両首脳がますます絆を深めていることを示すひとコマとなった。

 ロイターが閲覧した通関関係書類によると、ロシアは2018年から2023年の間に、アウルス社の車やバイクを製造するために、少なくとも3400万ドル(54億円)相当の機器や部品を輸入している。輸入された品目には、車体部品、各種センサー、PLC(プログラマブルコントローラ)、スイッチ、溶接機器、その他の部品など、約1550万ドル相当の韓国製品が含まれている。中国、インド、トルコに加えて、イタリアなどEU(欧州連合)諸国からも輸入されていた。

 ロシア・ウクライナ戦争開始後もアウルスへの海外からの部品供給は続いている。2022年2月以降、1600万ドル近い製品が輸入され、うち500万ドル相当を韓国製品が占めたことが記録に残されている。

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