自民党総裁選「関ヶ原状態」の隠れ変数は立憲民主「野田佳彦」
2024年8月23日

新総裁の下で解散総選挙を戦う自民党議員にとって、最大野党の代表が誰になるかは重要な関心事だ[立憲民主党千葉県連の国会議員らから代表選挙への出馬要請を受けた野田佳彦元首相(中央)=2024年8月19日日午後、千葉市中央区](C)時事
いま、政界で一枚のポスターが物議を醸している。それは黒をベースにして中心部分に赤字のアルファベットで「THE MATCH」と書かれている。その文字の周りには大小様々の26人の男たちの顔が並べられている。
来月12日告示、27日に投開票が決まった自民党総裁選のポスターだ。「赤と黒」の極端な二色の色づけに加え、歴代26人の党総裁の顔写真を並べたこのポスターについては「前衛的」「醜悪」など賛否が分かれるが、いずれにせよ自民党にとっては浮沈をかけた戦いが始まった。
岸田首相「自民党が変わることを示す最もわかりやすい最初の一歩は、私が身を引くことであります」(8月14日)
ほとんどの政界関係者にとってサプライズだった岸田文雄首相の総裁選不出馬表明。当日の朝、岸田は自民党の麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長ら党幹部らに「不出馬」の考えを電話で伝えた。関係者によれば、前日の段階で不出馬を知っていたのは最側近の木原誠二幹事長代理や嶋田隆総理秘書官ら「ごくごく一握り」だったという。
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