
湾岸およびインド太平洋地域との通商拡大では「兵器輸出」を視野に入れる[日本に初寄港したイタリア海軍の空母「カブール」=2024年8月22日、神奈川県・海上自衛隊横須賀基地](C)時事
8月22日にイタリア海軍の空母「カブール」とフリゲート艦「アルピーノ」が海上自衛隊横須賀基地に入港しました。空母打撃群の日本寄港はインド太平洋地域への関与強化を示すものでありつつも、単なる「旗印を示す(showing the flag)」ための航海ではないと米オンラインメディア「ウォー・オン・ザ・ロックス(WOTR)」掲載の小論が指摘します。執筆者によるとそれは、メローニ政権で新たに自覚された安全保障と通商が結びつく海洋国家像の発露だとされます。
中国の過剰生産・過剰輸出問題については、様々な議論が続いています。党の号令一下で皆が同じセクター、同じ技術領域に殺到することにより、中国産業自身はどのような構造的ダメージを受けているのか。また、大統領選後のアメリカの通商政策が不透明なこともあって自由貿易体制の行方にも注目が集まりますが、これに対中国の「通商防衛連合」を構築せよとの論考も目を引きました。米「フォーリン・アフェアーズ」誌の2本をご紹介します。
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