工場建設には軍人たちが動員されており、現地を訪れた金正恩国務委員長は軍の指揮官たちを直接指導した(『労働新聞』HPより)
 

 8月26日付は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が24日、25日の両日、複数の地方工業工場建設現場を現地指導したことについて報じた。金正恩は、「今日のような困難な時期には下しがたい決心だ」としつつ、軍部隊に対して、地方工業工場の建設に先行して、「科学技術普及拠点」や病院、糧穀管理施設を完工するのが合理的だとの方針を示した。

 市、郡ごとに「科学技術普及センター」を設けることは、「農村力量の先進化、労働階級化、科学技術人材化」を早期に実現するための実践的方途だという。また、地方の医療施設が都市に比べて立ち遅れているとして、各地における大規模病院の建設が必須課題に掲げられた。さらに「糧穀管理所」という新しい概念が打ち出され、「苦労して収穫した穀粒を一粒も無駄なくしっかり保管、管理し、とりわけ人民に対して良質に加工された食糧を供給できるようにすべきだ」とされた。

 これらの建設を担うのは軍部隊である。金正恩は、「党政策の徹底した擁護者、支持者、貫徹者であり、新時代の文明の開拓者であり、人民の幸福の創造者であるわが軍を信じて勇断を下した」と述べた。

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