石破・河野両候補と差別化できるか[記者団の取材に応じる小泉進次郎元環境相=9月2日午前、東京都内](C)時事

 9月12日告示、27日投開票の自民党総裁選はいよいよ9月に入って候補者たちの出馬表明が佳境を迎える。すでに小林鷹之前経済安保担当相、石破茂元幹事長、河野太郎デジタル大臣の3人は出馬表明を済ませており、林芳正官房長官は3日午後に出馬会見を行った。茂木敏充幹事長は4日、そして本命視される小泉進次郎元環境大臣は6日に会見を開く方針だ。

 総裁選の争点として、それぞれが派閥の裏金事件をきっかけに「党改革」や「政治改革」を訴えることが予想される。しかしその対策が実態を伴うものかどうかは慎重な見極めが必要になる。

石破「新体制になれば、可能な限り早く国民の審判を仰がなければならないと思っている。その際、党の公認候補として、公認にふさわしいかどうか、そういう議論は選挙対策委員会で徹底的に行われるべきと思っている」(8月24日)

 地元鳥取県で出馬会見を行った石破は裏金事件に関する党のけじめについて問われた際、このように発言した。裏金を受け取っていた旧安倍派や旧二階派の議員については、衆参の国政選挙において党の公認を見直す可能性に触れた発言と受け止められた。

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