8月31日に初めて開かれた「地方発展事業協議会」の会場は空調付きの仮説テントだった(『労働新聞』HPより)
 

 9月2日付の第1面から第2面上段は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が8月31日に「地方発展事業協議会」を指導したことについて報じた。同協議会の開催は初めてである。開催地への言及はないが、掲載写真を見ると、エアコンも複数台設置した大型仮設テントの中で開かれていることが分かり、第2面下段から第3面にかけては、同日行われた咸鏡(ハムギョン)南道咸州(ハムジュ)郡での現地指導について報じられたことから、同地もしくは移動中に開催したものと見られる。水害発生時に特別列車内で政治局非常拡大会議を開催したのと同様、現場重視の姿勢を示したものである。

 8月下旬に金正恩自ら指示した市、郡の保健施設、科学技術普及拠点、糧穀管理施設の建設を「3大建設課題」と称して推進することが確認された。金正恩はその中でも特に保健施設、すなわち病院の建設を重視しているようで、「相対的に脆弱な地方の保健実態を改善して、地方人民の生命安全と健康増進に大きく貢献する市、郡の病院建設は、自らの最たる宿願事業」だと述べたことが紹介された。

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