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【前回まで】直ちに北朝鮮に対して防衛出動発令を――都倉の要請に、南郷総理も江島副総理も反対する。開戦に繋がりかねない出動より、別の報復措置を考えるべきと言うのだ。

 

Episode7 独立独歩

 

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 総理執務室を出たところで、都倉は江島に呼び止められた。

「都倉さん、ちょっと私の部屋に寄ってくれないか。できたら、磯部さんと樋口さんも、ご一緒に」

 都倉は、各幕僚長に、先に市ヶ谷に引き上げ、準備を進めるように告げて、江島に従った。

 副総理室には、土岐と周防も待っていた。

 いったい何が始まるんだ。

「都倉大臣、ご無沙汰しております。どうしても、大臣にお伝えしたいことがあり、お時間を戴きました」

 口火を切ったのが周防だったのにも、驚いた。

 周防の操作で、楕円形のテーブルの先にある大型テレビに映像が映し出された。

 澄み渡った青い空、そこに小さな点が現れたかと思うと……。

「周防、この映像をどこで?」

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