決選投票に駒を進めるのは、小泉元環境相(左から2人目)か、それとも高市早苗経済安保相(右)か[9月13日、東京・永田町の自民党本部で行われた共同記者会見にて](C)時事

「決選投票は〈進次郎と石破〉、あるいは〈高市と石破〉の組み合わせになるだろう。進次郎が失速しているのが気になるな」

 今週、筆者の元に自民党の元幹部から連絡があり、冒頭のような感想を漏らした。この人物は小泉進次郎元環境大臣を推しているのだが、9月6日の出馬会見直後に見せた勢いがかなり翳りを見せていると焦り気味の様子だった。

 9月16日の読売新聞の朝刊に掲載された自民党総裁選の調査結果は衝撃的なものだった。同紙は「党員・党友への電話調査と、国会議員の支持動向調査」を行い、その結果、高市早苗経済安保担当大臣と石破茂元幹事長、小泉の3人の候補が競っていて、このうちの2人が決選投票で争う公算が高いと見通しを示した。

 確かに高市、石破、小泉の3人は他の6人よりも頭一つリードしているというのは衆目の一致するところだが、読売の記事のポイントは高市の名前を頭に持ってきているところだ。読売によれば議員票では小泉が高市、石破をリードしているが肝心の党員・党友票では両者の後塵を拝する結果となった。

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