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米「フォーリン・ポリシー(FP)」は雑誌版の最新・秋季号で「親愛なるアメリカへ(Dear America)」と題したカバーストーリーを組んでいます。この特集の核となるのが、9人の識者がしたためた「次期大統領への手紙(Letters to the Next President)」(オンライン公開は9月9日)。宛先として米国民を選んだ筆者もいます。
かなりの長文記事ゆえ詳しい紹介は難しいのですが、欧州、エネルギー、国内分断、グローバルサウス、グローバリゼーションなどテーマは多様。そして各筆者の手紙には、これまでアメリカが先頭に立って作ってきたグローバルなシステムが破壊されることへの懸念が共通しているように思います。
覇権国のメリットが消えたからといって自己都合でシステムを改変するなと諭すのか、あるいは新たな秩序を共に作ろうと誘うのか、そのアプローチの姿勢は様々ですが、いずれにせよ少し変わった角度から現在のアメリカを浮き彫りにする、とても興味深い企画でした。各手紙に付されたタイトルと書き手の顔ぶれから、今回の「週末に読みたい海外メディア記事」を始めます。
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