石破茂氏が「5度目の正直」で自民党総裁に選出され、10月1日に新内閣が発足する見通しです。党執行部と閣僚人事に注目が集まりますが、加えて見逃せないのが石破氏の外交・安全保障政策です。
それは追々……というわけにはいかないのは、石破氏が米ハドソン研究所に寄稿した論文「Shigeru Ishiba on Japan’s New Security Era: The Future of Japan’s Foreign Policy」(9月27日付)が波紋を広げているからです。「アジア版NATOの創設」はかねて石破氏の持論ながら、まもなく首相の座に就くいま、これをどう踏まえておくべきか。今回取り上げる英「フィナンシャル・タイムズ(FT)」紙の指摘にもあるように、具体的な計画は語られないため海外メディアも様子見ですが、本来は日本の外交・安保に大きな影響を持つテーマです。本件、神保謙・慶應義塾大学教授による一連のXポストが参考になります。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。