自民「単独過半数割れ」で現実味を帯びる“石破降ろし”と「高市の乱」
2024年10月22日

自民党が単独過半数を割れば一気に求心力を失う可能性も[公示後に福島県で第一声を上げ、聴衆に手を振る石破茂首相=10月15日午後、二本松市](C)時事
今月27日投開票の衆議院選挙はいよいよ後半戦を迎えている。
筆者は情報交換を兼ね、長年交流のある自民党関係者に現場の様子を聞いたのだが、その人物は今回の選挙には気になる点があると複雑な表情で語った。
「とにかく有権者の反応が薄い。選挙カーで地元を回っても手を振ってくれる数が少ないし、反応がね。といって相手候補(野党)側へのエールに熱気があるわけでもないのだが、多くの有権者は政治に興味を失ってしまったのだろうか……」
確かに今回の選挙戦を観察していると政治に対しての熱量を感じさせない。それはなぜか?
公示直前まで「とにかく女性か若い候補を」
石破総理「結果として、相当程度の非公認が生ずることとなる」(10月6日)
石破茂総理は党総裁としてパーティー券の収入を政治資金収支報告書に記載しなかった議員らの選挙での扱いを公表した。西村康稔元経済産業大臣、萩生田光一元自民党政調会長、下村博文元文部科学大臣ら旧安倍派幹部らを中心に12人を非公認。この他の不記載のいわゆる“裏金議員”については、公認はしても比例での重複立候補を認めないという決定を下した。
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