アースロプレウラの幼虫の復元図。新たに報告された頭部の解剖学的特徴を含む。(A) 背面、(B) 腹面、(C) 背後、(D) 正面。(B) では、下にある下顎をより明確に表すため、左側の顎を省略。(C) の赤い円は消化管の位置を示す (C)Lheritier et al., Sci. Adv. 10, eadp6362 (2024)/Handout via REUTERS

[ロイター]10月9日に学術誌『Science Advances』に掲載された論文では、頭部が付いたままの化石2つが報告され、アースロプレウラに関する理解がいくらか深まった。研究チームは解剖学的な特徴をもとに、アースロプレウラを原始的な巨大ヤスデとして分類し、他の動物を食べる捕食者ではなく草食動物であったと発表した。

 化石は約3億500万年前の幼体のもので、フランスのモンソー=レ=ミーヌで発見された。当時、この地域は赤道近くに位置しており、熱帯気候で豊かな植生がある沼地だった。アースロプレウラはこの生態系の中で最も大きな動物のひとつだったが、体長わずか4センチの幼体も化石として見つかっている。

 今回発見された化石は、アースロプレウラの頭部がほぼ円形で、その下に細い触角や両側から柄状に突き出た眼、そして下顎があったことを示している。採食ための付属肢が2組あり、1組目は短くて丸く、2組目は細長い脚のようだった。

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