
プーチン大統領が新型IRBM投入で念頭に置いた“聴衆”はトランプ氏だったに違いない[2024年11月21日、ロシア・モスクワ](C)EPA=時事/VYACHESLAV PROKOFYEV/SPUTNIK/KREMLIN POOL
今週もお疲れ様でした。ロシアがウクライナ東部ドニプロへ打ち込んだミサイルは、核攻撃が想定されるICBM(大陸間弾道ミサイル)ではなくIRBM(中距離弾道ミサイル)だったようですが、19日に核ドクトリンを改定した直後でもありロシアの核による威嚇の一環と考えられます。アメリカもウクライナに対し、長距離地対地ミサイル「ATACMS」によるロシア領内への攻撃や対人地雷供与を許可しました。アメリカの政権交代という大きな節目が近づく中、ウクライナ情勢が動いています。
戦況はウクライナ東部ドネツク州やロシア西部クルスク州でウクライナの劣勢が伝えられ、ATACMSの在庫の乏しさも指摘されます。こうした状況を踏まえながら、ウクライナへの停戦圧力が強まるとの見方が改めて増えているようです。ロシア・ウクライナ戦争をめぐる2025年の論点を先取りする記事が目につきます。
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