先の衆院選では、裏金問題で自民党非公認となり無所属で出馬した萩生田光一氏の応援に、自民党東京都連の井上信治会長(車上右)らが駆け付けた[2024年10月15日、東京都八王子市](C)時事

 自民党旧安倍派、二階派などの派閥の裏金事件捜査が佳境を迎えていた今年の初め頃、ある自民党関係者が筆者にこんなことを言っていたのを覚えている。

自民関係者「安倍派だけじゃないよ。検察は都連のパーティーも調べている。事件化するかもしれないよ」

 結局この時は、都連(自民党東京都支部連合会)を巡るカネのやりとりは事件化しなかったのだが、その後も自民党を問わず政界の関係者からは「都連」の話を度々耳にすることになった。

自民党議員「都連でもパーティー券のノルマがあって、金額は当選回数や閣僚経験などを加味して1人100万から200万くらい。国会議員だけでなく都議会議員が集める金も加わるわけだから、膨大な額になるよ」

 確かに自民党東京都連は所属する国会議員も多く、パーティー券を購入する企業もたくさんあることから、安倍派などと同様にパーティー券の不記載等による裏金化を引き起こしうる素地は十分にあると考えられていた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。