
フロリダは今やトランプの政治拠点であり、次期政権のイデオロギーの源泉との声も[“冬のホワイトハウス”とも呼ばれるフロリダ州パームビーチの「マール・ア・ラーゴ」](C)時事
今週もお疲れ様でした。第1次世界大戦が始まった1914年夏、出征する兵士たちは「クリスマスまでには帰れるさ」と言って汽車に乗ったと伝わります。米国では11月の第4木曜日が感謝祭、この日から始まりクリスマスを経て年明けまで続くホリデーシーズンは、小売り業界の書き入れ時であると同時に、人道や平和にスポットライトが当たる時季でもあります。
米国の指導者たちは外交分野で和平や支援の実現に取り組むとき、このホリデーシーズンを強く意識します。イスラエルとヒズボラの停戦が感謝祭の直前にスタートしたというスケジュールには、仲介をリードした米ジョー・バイデン政権の意向が強く働いていると見るべきでしょう。ウクライナとロシアの停戦協議に向けた取り組みが取り沙汰され、次期ドナルド・トランプ政権が新設するウクライナ侵攻終結担当特使の人事が発表されるといった流れもまた、米国側が感謝祭という日程を意識していることを感じさせます。
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