「北方領土」と「尖閣」で中露共同歩調の懸念も 戦勝80周年でロシアが「反日歴史戦」
2025年1月30日

中露両国は戦勝80周年を共同で祝うことを決めており、1月21日の首脳電話協議でもそのことが協議された[昨年夏、上海協力機構(SCO)加盟国首脳会議で会談した中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領=2024年7月3日、カザフスタン・アスタナ](C)AFP=時事
第二次世界大戦終結から80周年の今年、ロシアは対日歴史戦を挑み、反日外交を強化する構えだ。対ウクライナ戦争が長期化する中、戦勝意識を鼓舞して国民の愛国心を高揚させる狙いもある。
ドナルド・トランプ米大統領就任直後の1月21日、ウラジーミル・プーチン大統領は中国の習近平国家主席とオンライン会談を行い、5月9日のモスクワでの対独戦勝記念式典に習主席が出席、9月3日の北京での対日戦勝記念式典にプーチン大統領が出席することを申し合わせた。
東アジアでロシアは、中国、北朝鮮と連携して日米韓に対抗する構えで、軍事的な挑発も拡大しそうだ。
意外だった「日本センター」閉鎖
日露関係はウクライナ侵攻後の制裁合戦で冷戦後最悪の段階にあるが、ロシア政府が1月17日、ロシア国内で日本語教育を通じた人材育成を行う「日本センター」の運営に関する両国覚書の履行停止を発表したことは意外だった。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。