
北朝鮮は7年以上にわたって核実験を自制しているが、核関連施設の現地指導と発言を公表することで、核保有国としての地位を繰り返し誇示している[核物質生産基地と核兵器研究所を視察する金正恩国務委員長=日時・場所不明、2025年1月29日に朝鮮中央通信が配信](C)AFP=時事
1月29日付は読みごたえのあるものとなった。まず第1面から第2面中段にかけては、朝鮮労働党中央委員会の第8期第30回書記局拡大会議について報じられた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記によって指導されたこの会議は、「党内規律に乱暴に違反し、否定的な特権、特殊行為を働き、人民の尊厳と権益を甚だしく侵害する重大な事件」が南浦(ナンポ)市の温泉(オンチョン)郡と慈江(チャガン)道の雩時(ウシ)郡で発生したために招集されたという。
趙甬元(チョ・ヨンウォン)組織担当党書記と金才龍(キム・ジェリョン)党規律調査部長は、温泉郡において党中央委員会全員会議(総会)の決定貫徹を目的として開催された郡の党全員会議が「形式的」に行われ、40人ほどの幹部が集団で不正行為を働いたと指摘した。事件の描写は抽象的かつ断片的だが、サービス機関から酒の提供を受けた問題のようで、「主謀者、加担者は指導幹部としての初歩的な資格もない腐り切った群れ、放恣な烏合の衆」であると糾弾された。
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