「選択的夫婦別姓」に揺さぶられる石破総理 自民党保守派と公明党の板挟みに
2025年2月4日

石破総理は自民党内の保守派を警戒している[衆議院本会議で施政方針演説を行う石破総理=2025年1月24日](首相官邸HPより)
煮え切らない総理に公明・斉藤代表は苛立ち
1月31日、ある夕刊紙が56年の歴史を終えた。産経新聞社の夕刊紙「夕刊フジ」だ。かつて「オレンジ色のニクい奴」という愛称で一時代を築いた「夕刊フジ」だったが、近年、デジタル化の流れに抗いきれなかったようだ。安倍晋三元総理がコラムを書くなど保守色が特徴の媒体であったが、最終号で登場した政治家は、やはり予想通り安倍氏の秘蔵っ子の高市早苗前経済安保担当大臣だった。
単独インタビューの中で高市が「懸念」を示したのは、選択的夫婦別姓の導入に向けた自民党を含めた各党の動きだった。選択的夫婦別姓とは結婚に際し、それまでの姓をそのまま維持することも、配偶者の姓に改めることも、どちらも選択が可能となる制度だ。
「戸籍上も別氏の夫婦を認めれば、親族間で争いが生じる懸念がある」と指摘した上で高市は、社会生活ではそれまでの姓を通称として活用する、通称使用のさらなる推進に力を入れるべきだと持論を展開した。
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