「つぶやき」の再開
「中東通信」の更新に大きく間が開く状況が続いている。最大の原因は、ROLES(創発戦略研究オープンラボ)を2020年に職場の研究室のプロジェクトとして発足させて以来、2023年の大幅拡大を経て、企画運営作業に忙殺されていることである。
下記ウェブサイトに掲載されている、公開・非公開の調査研究事業を企画し、運営し、報告・広報し、成果に導いていくことが、最近の私の仕事の多くを占めている。私の「近況」については、当面はROLESウェブサイトのニュース欄とイベント欄を見ていただくのがよいだろう。
https://roles.rcast.u-tokyo.ac.jp/news
https://roles.rcast.u-tokyo.ac.jp/events
これらの活動の多くは、直接的には中東に関係していないように見えるかもしれないが、根底で私の中東をめぐる研究の拡大と深化に繋がっていると考えている。
また、これまでは私一人が企画立案から実施と事後の広報まで隅から隅まで担ってきたものの、本来の目的からは、私一人が考えて動くのではなく、常勤として研究室に入った研究員が、企画運営から報告・広報まで、そして成果導出を自ら担っていくようにすること。つまり広い意味での「教育」の効果が求められる。「大学の中に外交・安全保障シンクタンクを作る」と銘打っているが、それが軌道に乗ると、一周回って、やはり大学は教育機関であり、人を育てて送り出すことこそが目的、というところに帰ってくる。そして東大が与えられた使命は、一つの「企業」として「同業他社」(大学やシンクタンク)に対する競争力を持つだけでなく、成功例・モデルを示して、他に模倣・発展してもらうことである。これもさらに広い意味での、社会における「教育」の機能だろう。
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