トランプ時代の同盟は「脱グローバル」と「脱価値」
2025年2月22日

米国の同盟国間の協力がいままで以上に重要になる[ホワイトハウスで会談する石破首相(左端)とトランプ大統領(左から2人目)。同3人目はヴァンス副大統領、同4人目はヘグセス国防長官=2025年2月7日、アメリカ・ワシントン](C)時事
ドナルド・トランプ大統領による2度目の政権が始動し、移民対策や政府機関の改革などで、さまざまな政策が猛然と打ち出されている。外交・安全保障は、国内政策に比べると優先順位が低いともいえるが、それでも、歴代政権と比べるとかなり早いペースで物事が動いている。
政権発足翌日にQuad(日米豪印)の外相会合が開催されたほか、その後は、まずイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相、そして日本の石破茂首相がホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領と首脳会談をおこなった。2月13日のNATO(北大西洋条約機構)国防相会合にはピート・ヘグセス国防長官が出席し、その週末のミュンヘン安全保障会議にはJ・D・ヴァンス副大統領が派遣された。ウクライナ停戦をめぐるロシアとの接触も活発化している。トランプ大統領とウラジーミル・プーチン大統領の電話会談に加え、サウジアラビアでは米露外相が対面で会談した。
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