金正恩肝いり「平壌総合病院」が5年越しの完工(2025年2月23日~3月1日)
2025年3月3日

平壌総合病院の完工を伝えるニュースには3ページが費やされた[完成した病院を視察する金正恩国務委員長=2025年2月27日、北朝鮮・平壌](C)AFP=時事
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長による軍事関連の動静報道と地方振興策に関するニュースが目立つ1週間であった。
2月25日付は、金正恩が金日成(キム・イルソン)政治大学を訪問したことについて第1面から第4面にかけて報じた。朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮労働党中央委員会書記や努光鉄(ノ・グヮンチョル)国防相ら党中央軍事委員会の委員たちが同行した。金正恩は演説を行い、「どの世紀、どの国でも武装力の2大要素として軍人と兵器を数えるのが定説」だったが、それに思想を加えて「3大要素」とすべきだとの新見解を披瀝した。「主体的革命武力の最高の軍事政治学院」と位置付けられる大学内の各所を参観したほか、同大学と姜健(カン・ゴン)名称総合軍官学校の教職員間、学生間のサッカー及びバレーボールの試合を観戦したという。
翌26日付は、姜健名称総合軍官学校を金正恩が現地指導したことについて第1面から第3面上段にかけて報じた。抗日パルチザン活動に参加した「(金日成の)最も忠実な戦友」であり、朝鮮人民軍の初代総参謀長を務めた姜健の名が冠された同校は、初級指揮官育成を担う重要拠点とされる。記事で紹介された随行者は金日成政治大学への訪問時と同じであった。
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