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 長野光と関瑶子のビデオクリエイター・ユニットが、現代のキーワードを掘り下げるYouTubeチャンネル「Point Alpha」。今回は、アルミノックス治療の課題と今後の展望について、国立がん研究センター東病院頭頸部外科医長の篠﨑剛氏に話を聞いた。 ※主な発言を抜粋・編集してあります。

「先駆け審査指定制度」で開発を加速

——アルミノックス治療の開発経緯を教えてください。

「アルミノックス治療の基盤技術は、アメリカの国立衛生研究所(National Institutes of Health; NIH)の小林久隆主任研究員(当時)のグループが研究していたものです。楽天グループ株式会社の代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏がその研究に資金援助したことにより、日米共同での治験が実現しました」

「日本の厚生労働省には、世界で最先端の治療薬を最も早く提供することを目指し、一定の要件を満たす新薬を開発の早期段階から先駆的医薬品に指定し、薬事承認にかかわる審査などで優先的な取り扱いを可能にする先駆け審査指定制度があります」

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