[「フリーダムシールド」の一環で、国際フェリーターミナルに正体不明の弾丸が落下したというシナリオの下、化学・生物・放射性物質(CBR)戦訓練に参加する韓国軍=2025年3月11日、韓国・平沢](C)EPA=時事

 3月10日付第6面には、「米国が乱発している腕力行使は加重された安保危機に回帰するであろう」と題する9日付の外務省報道局公報文が掲載された。米韓による合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)2025」(10日~20日)が「危険極まりない挑発的妄動」であると非難するものであった。

 15日付第6面には、「米国の排他的利益を絶対視する『アメリカ・ファースト』は全世界の多極化を積極的に促すであろう」と題する署名論評が掲載された。筆者の「国際問題評論家キム・ミョンチョル」は、対米非難論評をたびたび寄稿して、北朝鮮の主張を下支えする役割を担ってきた。今回は、北朝鮮メディアがドナルド・トランプ米大統領個人への批判を避ける中で、「トランプ政権」に対する不信感を代弁したものだと言える。

 この論評では、「米帝国主義の不可避の衰退と、それを少しでも遅らせるための歴代米政権の欲深い対外政策が招いた前代未聞の混乱と不振、対立と矛盾の悪循環は、トランプ政権と『アメリカ・ファースト』の再登場でさらに加速化されている」「『アメリカ・ファースト』に基づいた一方的な政策を追求すればするほど、全世界の多極化の流れはさらに加速化され、これは悪の帝国米国と帝国主義の破綻に繋がる」との主張が展開され、「ヤンキー式思考法」「ヤンキー式覇権主義」が非難された。

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