Weekly北朝鮮『労働新聞』 (107)

米韓合同軍事演習と「アメリカ・ファースト」を非難(2025年3月9日~3月15日)

執筆者:礒﨑敦仁 2025年3月17日
タグ: 北朝鮮
エリア: アジア
[「フリーダムシールド」の一環で、国際フェリーターミナルに正体不明の弾丸が落下したというシナリオの下、化学・生物・放射性物質(CBR)戦訓練に参加する韓国軍=2025年3月11日、韓国・平沢](C)EPA=時事
北朝鮮は3月10日から行われている米韓合同軍事演習を非難するとともに、ドナルド・トランプ米大統領個人への批判を避けながら「トランプ政権」に対する不信感を表明している。他方、ロシアからは外務次官が訪朝するなど蜜月が続いている。【『労働新聞』注目記事を毎週解読】

 3月10日付第6面には、「米国が乱発している腕力行使は加重された安保危機に回帰するであろう」と題する9日付の外務省報道局公報文が掲載された。米韓による合同軍事演習「フリーダム・シールド(自由の盾)2025」(10日~20日)が「危険極まりない挑発的妄動」であると非難するものであった。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
礒﨑敦仁(いそざきあつひと) 慶應義塾大学教授。専門は北朝鮮政治。1975年生まれ。慶應義塾大学商学部中退。韓国・ソウル大学大学院博士課程に留学。在中国日本国大使館専門調査員、外務省第三国際情報官室専門分析員、警察大学校専門講師、米国・ジョージワシントン大学客員研究員、ウッドロー・ウィルソンセンター客員研究員など歴任。著書に『北朝鮮と観光』(毎日新聞出版)、共著に『最新版北朝鮮入門』(東洋経済新報社)など。
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