
米トランプ政権もトルコのエルドアン政権も“危険な賭け”に踏み出している[イスタンブール市長のイマモール氏が拘束されたことに抗議する学生たち=2025年3月20日、トルコ・イスタンブール](C)EPA=時事
米ハーバード大教授で米「フォーリン・ポリシー(FP)誌」コラムニストのスティーブン・M・ウォルト氏が、「トランプ2期目について私は何を読み間違えたか」という論考を発表しています。詳細は以下本文をお読みいただくとして、第2次トランプ政権発足から2カ月が経過し、この間に打ち出された政策を俯瞰すべき時期に来ています。
“読み間違えた”とは言っても、挙げられているポイントは「ここまで急進的とは…」というものが多くを占め、想定し得るリスクとしては目新しいものでもなさそうです。ただ、確かにその展開があまりに早い。それはアメリカ国内政治においても、あるいはアメリカが中核となって築かれてきた国際秩序においても、変化の作用と反作用の予測を極めて難しいものにします。
そのストレスは、端的には英「エコノミスト」誌が「危険な株式市場ゲームをプレイしている」と指摘するように、金融・株式市場に蓄積されています。そして中長期的には(と言ってもいられない速度をもって)、アメリカの国力そのものにも影響を与えることが避けられないように思います。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。