「米国が目指す対中包囲網に日本は抵抗する」との報道もあった[ベッセント米財務長官(左)と握手する加藤財務相=2025年4月24日、アメリカ・ワシントンDC](C)時事/財務省提供

 

ベッセント財務長官、ブレトンウッズ体制の再構築を宣言

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」とは、大作家マーク・トウェインの名言のひとつだ。スコット・ベッセント財務長官が4月23日、国際金融協会(IIF)で行った講演内容を象徴する上で、これ以上適切な言葉はないだろう。講演の主な内容は、以下の通り。

●私の目標は、国際金融システムの均衡を回復させる青写真を策定すること

●トランプ政権の関税措置は、よりバランスの取れた国際システムを構築するため

●「アメリカ・ファースト」は「アメリカ孤立主義」を意味せず、むしろ、それは貿易パートナー間でのより深い協力と相互尊重を求める呼びかけ

●「アメリカ・ファースト」はIMF(国際通貨基金)や世界銀行のような国際機関における米国のリーダーシップ拡大を目指す

●IMFは、中国のように数十年にわたり世界経済をゆがめる政策や不透明な為替政策を追求してきた国々を批判すべきだ

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