「今週のトランプ」ラウンドアップ
「今週のトランプ」ラウンドアップ (6)

トランプ大統領の発言とアクション(4月17日~4月25日):ブレトンウッズ体制再構築の狙いは「中国外し」か

執筆者:安田佐和子 2025年4月25日
エリア: アジア 北米
「米国が目指す対中包囲網に日本は抵抗する」との報道もあった[ベッセント米財務長官(左)と握手する加藤財務相=2025年4月24日、アメリカ・ワシントンDC](C)時事/財務省提供
トランプ大統領と政権キーパーソンから飛び出した1週間分の発言を、ストリート・インサイツ代表取締役・安田佐和子氏がマーケットへの影響を中心に詳細解説。▼ベッセント財務長官、ブレトンウッズ体制の再構築を宣言▼「対中包囲網で日米が同床異夢」も想定できる▼大統領のパウエル批判は日本の「政府・日銀アコード」が念頭に?▼全米12州、トランプ相互関税を提訴

 

ベッセント財務長官、ブレトンウッズ体制の再構築を宣言

「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」とは、大作家マーク・トウェインの名言のひとつだ。スコット・ベッセント財務長官が4月23日、国際金融協会(IIF)で行った講演内容を象徴する上で、これ以上適切な言葉はないだろう。講演の主な内容は、以下の通り。

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カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
安田佐和子(やすださわこ) ストリート・インサイツ代表取締役、経済アナリスト 世界各国の中銀政策およびマクロ経済担当の為替ライターの経験を経て、2005年からニューヨークに拠点を移し、金融・経済の最前線、ウォール街で取材活動に従事するかたわら、自身のブログ「My Big Apple NY」で現地ならではの情報も配信。2015年に帰国、三井物産戦略研究所にて北米経済担当の研究員、双日総合研究所で米国政治経済や経済安全保障などの上級主任/研究員を経て、株式会社ストリート・インサイツを設立。その他、トレーダムにて為替アンバサダー、計量サステナビリティ学機構にて第三者委員会委員、日本貴金属マーケット協会のフェローを務める。
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