英国との貿易協定の詳細については「今後数週間」かけて交渉するという[ホワイトハウスの大統領執務室で協定合意を発表したトランプ大統領(中央)ら=2025年5月8日、アメリカ・ワシントンDC](C)Bonnie Cash/Pool/Sipa USA

 

米英、中国の過剰生産に対抗する協力体制作りに着手

 5月8日は、世界の西と東でそれぞれ劇的な1日を迎えた。ロシアのモスクワでは、ウラジーミル・プーチン露大統領と中国の習近平国家主席が会談、両国間の連携強化を誇示した。米国のワシントンD.C.では、ドナルド・トランプ大統領が英国との貿易協定の合意を発表した。

 トランプ氏は、米英貿易協定を受けトゥルース・ソーシャルで「この合意は、米国を尊重し真剣な提案を持ち込む者には、米国が『ビジネスに開かれた国』であることを示すものだ」との見解を表明。その上で、4月2日に相互関税を発表した「解放の日」以来、「途方もない歴史的な日」と位置づけた。米英の貿易協定の主なポイントは、以下の通り【画像1】。

▼米英間

・鉄鋼・アルミニウムの貿易圏創設、医薬品サプライチェーン確保で協力

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