与党が今夏の参院選で勝つためには「経済対策」以外の売りが求められる[官邸で政府与党連絡会議に出席した石破総理=2025年5月13日](首相官邸HPより)

石破総理「困っている人に対して厚い支援をするやり方は、本当に消費税を下げることだけなのか」(5月11日フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」)

 夏の参院選挙に向け、野党各党が消費税減税に言及する中、自民党総裁・石破茂は党内の一部から求められていた「消費減税」の実施について見送る方針を固めた。石破は民放の報道番組などに出演した際、その理由について次のように説明した。

石破「消費税をガーンと下げることによって、国の財政どうなりますかってことはね、それなら“国債だ”。じゃあ、それは誰が返すのよという話になりますよね」

 財源の裏付けのない消費税減税には、政権運営の責任を担う与党としては軽々に取りかかれないということを滔々と説明した。

 しかし、自民党内でも当初は石破が消費減税に踏み切るのではないかと勘ぐる向きはあった。

自民党関係者「石破さんのこれまでの政治手法を考えると、最後に消費減税に乗るという可能性は排除できない」

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