二度目の進水式は成功したが、前回の失敗について金正恩国務委員長は演説で「到底許すことのできない深刻な犯罪行為」であると語った[「姜健」と命名された「崔賢」級駆逐艦の2番艦=2025年6月12日、北朝鮮・羅津](C)AFP=時事
 

 5月21日に清津(チョンジン)で横倒しになった新型駆逐艦の進水式があらためて羅津(ラジン)造船所で挙行された。6月13日付は5ページを使って記念式の様子とそこで行われた金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の演説を紹介した。夜には華やかな記念公演も催され、一連のイベントには金正恩の娘も同席している。

 金正恩は朝鮮労働党中央軍事委員会の命令として、この5000トン級駆逐艦に朝鮮人民軍の初代総参謀長の名を冠して「姜健(カン・ゴン)」号と命名した。また、4月25日に南浦(ナンポ)で進水した駆逐艦と同様に「崔賢(チェ・ヒョン)」級であると定め、来年からこのクラス以上の駆逐艦を毎年2隻ずつ建造する方針が示された。

 清津造船所での進水失敗については、今回の演説においても、「国家の尊威と自尊心を一瞬にして失墜させた到底許すことのできない深刻な犯罪行為」であるとされた。また、「現在このような無責任と非科学性による人災、災厄は、鉄道と交通、電力部門、建設現場を問わず各部門、分野でも日常的に起きている」と指摘された。

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