プレゼン資料のスライド枚数は5~9枚、プレゼン時間は3~5分が望ましい[前田鎌利氏(左)、堀口友恵氏(右)](写真は固社提供)

――ビジネスパーソンには自分の考えを社内に提案する「社内プレゼン」の機会が多くあります。

前田 社内プレゼンで作成する資料は、会社の決裁をとるためのものです。このゴールイメージを描けていない方が多いように思えます。いくらビジュアルを綺麗に整えても、自分の中にある考えが相手に伝わらなければ意味がない。相手に合理的に意思決定してもらうために、資料に盛り込むべき内容や見せ方を工夫しましょう。

堀口 資料作成に時間が掛かりすぎる、という悩みを抱える方は多いです。効果的に伝わる資料の型やポイントを学ぶことで、作成時間を大幅に削減しましょう。慣れてくると、情報を整理するための「ブレストシート」は20分程度、全てのスライドは2時間程度で作り終えることができます。

スライドは「Zの法則」で9枚以内、5分以内で骨子を話す

――プレゼン資料に説得力を持たせるためには、どうすればいいでしょうか。

前田 「課題▶原因▶解決策▶効果予測」の順番で論理を展開することで、資料に説得力を持たせることができます。「課題」から「効果予測」に至るまで、それぞれの主張を裏付ける情報を盛り込みます。主張に対して、「なぜ?」「だから、どうする?」「そして、どうなる?」と問い続けて、因果関係にズレがないか確認しながら資料作成しましょう。

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