6月だけで2度も顔を合わせた金正恩国務委員長とショイグ安保会議書記[2025年6月17日、北朝鮮・平壌](C)EPA=時事

 6月18日付は、ロシアのセルゲイ・ショイグ安全保障会議書記が17日に平壌(ピョンヤン)で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と会談したことを伝えた。両者は今月4日に会談したばかりであり、ショイグの訪朝はこの3カ月で3回目となった。

 金正恩は、1年前に署名された包括的戦略パートナシップ条約の「範囲内」での協力内容を確定し、「必要な協力案を具体的に討議」したと報じられた。会談では国際情勢、地域情勢など諸問題について幅広く意見交換され、「完全な見解一致」を見たという。金正恩がロシアの政策を「無条件で支持」し、条約の条項を誠実に履行していく確固不動の意志を表明したのもこれまで通りである。

 北朝鮮メディアは合意内容について具体的言及を避けているが、ショイグは、北朝鮮がクルスク州復興のために6000人の工兵を派遣することで合意したことなどを明らかにした。北朝鮮に対する見返りがいかなるものであるかは依然として不明である。

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