ライバル・林芳正官房長官への対抗心から、岸田前総理の「再登板」への意欲は近頃さらに強まっているという[安倍晋三元首相をしのぶ会で挨拶する岸田文雄前首相=2025年6月29日、東京都内](C)時事
自民票を食う「日本人」強調スローガン
今月3日、第27回参議院選挙が公示された。石破政権にとっては逆風が予想される
参院選挙だが、開始早々からある種の“異変”を感じさせる選挙となった。
この週末、筆者は政界関係者の1人から電話を受けた。その人物はある地方自治体の首長なのだが、その人物がいささか興奮気味にこう語った。
「与党候補の応援に回っていたのだが、ウチの地域も参政党の候補者の勢いが凄い。自民は票をかなり食われるな」
参政党は去年10月の衆院選挙では、比例区で3議席を確保し、存在感を発揮していたが、今回はさらに勢いがあるようで、“台風の目”と目されている。
各報道機関が序盤の情勢調査を行っているが、どこの調査も傾向的には参政党に勢いがある。比例区だけでなく東京などの都市部の選挙区でも議席を窺う勢いだ。
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