「食料品の消費税ゼロ」と「日本人ファースト」を掲げて選挙を戦う立憲民主党と参政党だが、それぞれの選挙後の戦略とは?[立憲民主党HP(上)と参政党HP(下)より]
鶴保庸介更迭までに4日の悠長
今月20日に投開票を迎える第27回参議院選挙は後半戦に入った。
参院選は17日間と衆院選と比べて期間が長いため、公示後の各党の幹部らの言動が結果に大きな影響を及ぼすことが多々ある。実際に今回の選挙戦でも眉をしかめざるを得ない舌禍事件が起こった。
「私たちは国土の均衡ある発展、均衡ある人口分散を、どうやったら維持できるのかということを考えました。二地域居住です……総務省は普通こういう時は立ちはだかって反対をするのです。しかし今回に至っては本当に協力的でした。むしろ率先してやってくれたと言ってもいい。
また運のいいことに、能登で地震があったでしょ」(7月8日)
参議院の予算委員長を務める自民党の鶴保庸介参院議員の問題発言だ。鶴保は和歌山市内での自民候補の応援に駆けつけ、自身が力を入れている都市と地域の「二地域居住」について説明する際、上記のように能登での地震を「運のいいこと」と発言して批判を浴び、翌日謝罪し発言を撤回した。しかし、その後も被災地石川県などからの批判は収まらず、選挙への悪影響を懸念する自民党はこの週末(12日)、鶴保を予算委員長から外すという事実上の更迭に踏み切った。
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