エヌビディアのAI半導体「H20」も中国への輸出再開を認められた[中国伝統衣装で登壇したエヌビディアのフアンCEO=2025年7月16日、中国・北京](C)REUTERS/Florence Lo
第3回中国国際サプライチェーン促進博覧会(CISCE)が7月16日から20日にかけて北京で開催された。中国内外から1200社の企業、団体が出展する大型イベントだ。
注目を集めたのは、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEO(最高経営責任者)の参加だ。トレードマークの革ジャンではなく、中国伝統衣装で登壇したフアンCEOは冒頭の挨拶を中国語で行い、「これ以上たどたどしい中国語を皆さんに聞かせるのはご迷惑になるので」とのジョークで笑いをとっていた。AI開発用半導体で圧倒的なシェアを持つエヌビディアのトップという地位に加え、親しみやすくユーモラスなフアンCEOのキャラクターもあいまって、その一挙手一投足が注目されるスター的存在となっている。
こうしたファンCEOのショーに注目が集まったものの、本来はCISCEの本質的な面に目を向ける必要があるはずだ。この展示会は2023年に始まったばかり。ジョー・バイデン前米大統領が進めたデカップリング、フレンドショアリングに対抗する意味合いが強い。脱中国のサプライチェーン構築を目指す米国に対し、「グローバルなサプライチェーンの推進者・中国」をアピールするのが狙いだ。
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