野党統一候補、玉木・国民代表は「決断できない男」 永田町で囁かれる94年「自社さ連立」との酷似
2025年10月14日
慎重に世論を見極めようとする玉木代表だが、最後には立憲民主党などが担ぐ神輿に乗るという判断もあり得る[記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=2025年10月14日午前、国会内](C)時事
公明の連立離脱を決定づけた「木原稔官房長官」という人事
「もうルビコン川を渡りました。離脱の流れは変わらないと思います」
これは、26年間の連立に終止符を打つことになった10月10日の高市早苗自民党総裁と斉藤鉄夫公明党代表との「与党党首会談」が始まる直前に発せられた、ある公明党関係者の言葉だ。高市が総裁選に勝利してわずか1週間程度で、政局は大きな転換点を迎えた。
筆者は前回出稿した『公明との協議は「時間が足りない」 高市・麻生コンビは国民民主党に秋波』という記事の中で、高市にとって最初の難所は公明党との協議であり、同党や創価学会の幹部らが「連立離脱も辞さない」と漏らしていることを指摘した。
筆者も含め政界を取材している者の間では、公明党が態度を硬化させていることは自明のことであった。しかし高市とその周辺には公明の空気感が伝わっていなかったようだ。
斉藤との党首会談に臨む直前の高市に会ったある関係者は、こう話す。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。